Info2softは、ウェブサイトでより快適で適切な閲覧体験を提供するためにCookieを使用しています。 プライバシーポリシー
Loading...
再起動するサービスによってコマンドが異なるため、汎用的な単一コマンドは存在しません。早見表を以下に記載します。
| サービス名 | 役割 | 再起動コマンド |
|---|---|---|
| hostd | ローカルVMとホスト操作を管理 | /etc/init.d/hostd restart |
| vpxa | vCenterとの通信処理 | /etc/init.d/vpxa restart |
| fdm | vSphere HA機能を実行 | /etc/init.d/vmware-fdm restart |
対象サービスが不明、またはホスト全体が応答しない場合は、すべての管理エージェントを一括再起動可能です。
services.sh restart
状況に合った手法が分からない場合は、次の項目で症状別の解決策を紹介します。
管理エージェントは通知なしで異常停止する場合があります。VMは稼働し続けますが、ホストの管理・監視が不可能となり、vCenterの表示情報も信頼できなくなります。再起動が必要な代表的な症状は下記の通りです。
hostdの不具合が原因です。vpxaがvCenterへのハートビート送信を停止している可能性が高いです。hostdのメモリ過消費または無限ループが発生しています。コマンド実行前に2分程度環境状況を確認してください。再起動自体は安全な操作ですが、実行タイミングと手法には注意が必要です。
いいえ。hostdとvpxaの再起動は管理レイヤーのみに影響します。VMは管理レイヤーと独立して稼働し続け、電源状態とネットワーク通信は維持されます。
ただし、スナップショット作成、電源操作、設定変更など実行中の管理タスクは、エージェント復旧まで失敗または停止する可能性があるため、アクティブなタスク完了後に実施してください。
コマンド実行前の確認事項
services.sh restartを実行しないでください。全サービスが再起動され一時的にネットワーク通信が遮断されます。代わりにhostd、vpxa、fdmを個別再起動してください。NSX導入確認コマンドは下記の通りです。esxcli software vib list --rebooting-image | grep esx-*
出力結果にvsip-esxまたはesx-vxlanが含まれる場合、当該ホストにNSXが導入されています。
services.sh restartを避け、各サービスを個別再起動してください。最も汎用的な手法で、再起動対象サービスを細かく指定可能、実行結果を即時確認できます。
手順1:ESXiホストのSSHを有効化
SSHが起動していない場合はvSphereホストクライアントの【ホスト】→【管理】→【サービス】→【TSM-SSH】→【起動】から有効化するか、DCUIの【トラブルシューティングオプション】から設定します。
手順2:SSHで接続
WindowsはPuTTY、macOS/Linuxは標準ターミナルを使用し、rootアカウントでログインします。
手順3:hostdを再起動
/etc/init.d/hostd restart
手順4:vpxaを再起動
/etc/init.d/vpxa restart
手順5:両サービスの稼働状況を確認
/etc/init.d/hostd status
/etc/init.d/vpxa status
両コマンドともhostd is running、vpxa is runningと出力されれば正常です。どちらか一方がstoppedと表示される場合は30秒待機後再度状態確認を実行してください。サービスの完全起動に時間を要する場合があります。
手順6:ホストが依然応答しない場合は管理用VMkernelインターフェースを再起動
両サービスが稼働しているのにvCenter上のホストが切断状態の場合、管理用VMkernelインターフェースを再起動します。管理通信が一時的に遮断されますがVMのトラフィックに影響はありません。
esxcli network ip interface set -e false -i vmk0 ; esxcli network ip interface set -e true -i vmk0
vmk0を実際のインターフェース名に置き換えてください。一覧確認はesxcli network ip interface listで実行可能です。DCUI(Direct Console User Interface)はサーバーに接続した物理モニターに表示される黄灰色のテキストメニューです。SSHが無効、またはネットワークが不安定でリモート接続できない場合に使用します。
SSHの代わりにDCUIを選択する場面
DCUIはホストコンソール上で直接動作しネットワーク接続に依存しません。SSHセッションを開けない、ホストクライアントにアクセスできない場合の最も確実な代替手段です。
DCUIからの再起動手順
services.sh restartを実行し全サービスを一括再起動します。NSXまたはLACPを導入しているホストの場合は手法1を使用し、hostdとvpxaを個別再起動してください。vCenter上のホストが切断状態でも直接vSphereホストクライアントにアクセス可能な場合は、コマンドラインを使用せずブラウザ画面からエージェントを再起動できます。
この手法を活用する場面
ホストクライアントが正常に読み込める場合のみ有効です。画面が開かない場合はhostd自体に不具合が発生しているため、手法1または手法2を使用してください。
ホスト>管理>サービス からの再起動手順
エージェント再起動で通信が回復しない場合、単なるサービス停止以上の根本的な障害が発生している可能性があります。この段階では復旧作業より原因調査を優先します。
ESXiの管理系ログは/var/log/配下に格納されています。再起動後もエージェントが起動失敗・即時クラッシュする場合は、下記2つのログを最初に確認してください。
SSHのtailコマンドを使用すると、ログ全体を開かず最新記録を確認できます。
hostd.logの最新50行を表示:
tail -n 50 /var/log/hostd.log
vpxa.log内のエラー文字列を検索:
grep -i "error" /var/log/vpxa.log
「Connection refused」「Failed to discover」「Resource temporarily unavailable」といった文字列が出力されていないか確認します。持続的なI/Oエラーが記録されている場合は、ストレージアレイの応答停止にエージェントが待機し続けている状態です。データストアが全パス障害(APD)または恒久的デバイス損失(PDL)状態になっていないか確認してください。
vCenterはエージェント復旧を自動検知しない場合があります。再起動後もホストが「切断」「応答なし」と表示される場合は手動で再接続を実行します。
再起動コマンドが無限に停止する、またはDevice or resource busyエラーが返る場合は、プロセスが中断不能な状態で固まっています。多くはストレージまたはカーネル層の障害で、管理レイヤー単独では復旧できません。
services.sh restartが10分以上完了しない、またはログにホストの安定性低下を示すカーネルエラーが記録されている場合は、ホスト全体の再起動を計画します。管理エージェントが停止している状態では、サーバーのハードウェア管理インターフェース(iDRAC、iLO、IPMI)から再起動コマンドを発行する必要があります。
管理エージェントの再起動は一時的な不具合を解消するだけで、ホスト管理不能期間、放置スナップショット、バックアップジョブ失敗、復旧ポイント不存在によるVM復旧不能といったリスクに対する保護にはなりません。
手動対応は一時しのぎに過ぎず、安定したバックアップ体制が恒久的な安全対策となります。
i2Backupはエンタープライズ向けバックアップソリューションです。ホストまたはゲストOSにエージェントをインストールせず、VMware標準APIを活用し大規模VMを本番負荷なしでバックアップします。
管理エージェントの障害は事前予測が困難です。最新の正常なVMバックアップを保持しておけば、トラブル発生時に数分で復旧でき、長時間の調査作業を回避できます。
Q1:hostd再起動は稼働中VMに影響しますか?
いいえ。hostd、vpxaといった管理エージェントはVM実行レイヤーと独立して動作します。再起動中もVMは処理を継続しネットワーク接続を維持します。一時的に利用不可となるのは管理画面のみです。
Q2:エージェントが正常再起動したか確認する方法は?
SSHから下記状態確認コマンドを実行します。
/etc/init.d/hostd status
/etc/init.d/vpxa status
両方とも「running」と表示され、vCenterのホストステータスが「接続」に戻ればvpxaがvCenterとの通信を正常再確立したことを確認できます。
Q3:hostdとvpxaの違いは?
hostd ホストのローカルリソース、VM操作を直接管理するサービスです。vpxa vCenter通信用エージェント。vCenterサーバーから指示を受け取りhostdに転送し実行させます。例えるならhostdがエンジン、vpxaが中継機という役割です。
Q4:SSHアクセスなしで管理エージェントを再起動できますか?
はい。物理コンソールまたはiDRAC、iLOなどハードウェアリモート管理ツール経由でDCUIを使用できます。vSphereホストクライアントにアクセス可能な場合は【ホスト】>【管理】>【サービス】から直接サービス再起動を実行できます。
Q5:ネットワーク設定変更後に管理エージェントを再起動する必要がありますか?
基本的に不要です。ただしvSphere分散スイッチの設定変更後、vCenter上のホストが「同期外れ」と表示され続ける場合は、エージェント再起動で設定が強制再読み込みされ、vCenterデータベースとホストの状態が再同期されます。
管理エージェントの障害は深刻に見えますが、大半のケースでVMは正常稼働し続け、障害範囲は管理レイヤーのみに限定されます。対象サービスを個別再起動するだけで管理機能と可視性が回復するケースが多数です。
本ガイドで紹介した3つの手法は全環境に対応可能です。細かい制御が必要な場合はSSH、ネットワークが不安定な場合はDCUI、vCenter通信のみ不具合がある場合はホストクライアントを使用します。いずれの手法でも復旧しない場合は、ログファイルからストレージ障害、資格情報不整合、ホスト全体再起動が必要なカーネル障害など根本原因を特定できます。
サービス再起動ではデータ復旧は不可能です。エージェント障害によるバックアップ失敗や放置スナップショット発生時のため、事前にInfo2softのi2BackupによるエージェントレスVMバックアップ環境を構築し、常に復旧手段を確保することが最善の対策です。